リモートあんま関係なく働き方としてTeam Geek並みにいい本だった。
というかリモートに関しては出社組が利益を得るようなのはやめろ、とか経営陣のデフォルトをリモートにしろ、などのよく見かける内容。
全部に触れるとネタバレになるので、特に勉強になった・同意できるポイントだけに絞って自分の意見を織り交ぜつつ記載する。
個人の「行動」にこそ意味がある
ちょくちょくDRIという言葉が出てくる。 DRIとは誰が最終的な責任者なのかを明確にする。そのうえで、必要な決定権を持つこと。
https://coralcap.co/2021/04/dri/
この本の自分なりの解釈として、
「何かを成すなら自身の行動がベースにあってその行動に責任を持て。」
というのが一貫したテーマだと受け取った。
これはDRIに限った話ではなく下記のような項目からもメッセージとして受け取れる。
(詳しい内容は本を読んで)
- グループシンク(ブレインストーミング)にやや否定的
- 短いつま先
- 行動へのバイアス
- 不確実性を受け入れる
不確実性を排除する方法は、長い時間をかけて分析や推測を重ねることではなく、不確実性を受け入れて前進しながら問題を取り除いていくこと。
- プロポーザル(具体的な解決策まで踏み込んだ提案のこと)を用意する
意見や感想の表明はプロポーザルではない。
ブレインストーミングって意味あんのか?
特にプロポーザルとブレインストーミングは密接に関係していて、どうすればいいか他人に聞いているようじゃ自分で解決する気ないだろ、というのがここ最近のチーム運営で感じた。
わからないならわからないなりの行動や意見があるはずで、それも無しにみんなで決めましょう。っていうのは課題に対して本当に行動を起こす気があるのか?(実際、解決策が見つからなくても自身でブレインライティングして自分のアイデアを列挙しろ、とある)
そもそもブレインストーミングって意味あんのか?っていうのは結構思ってて、あれって結局その場のアイデアじゃん。
1週間風呂でも寝る前でも絶えず独りで熟考した内容が、その場に集まっただけの人に劣るってことがあっていいのか?
そもそもああいう場ではデータを即興で用意することが不可能で発言に対して責任も持てないだろう。
リンゲルマン効果も考えると果たして本当に有用なものなのか。
もちろん専門知識を有した人の助けを借りるのは有効だが、それも別にブレインストーミングである必要ないというか。
あとは発言自体はその場だけど、積み重ねによって可能な発言もあるので完全に否定というのはしづらいが。
ただ、やっぱり「早い思考」と「遅い思考」という考え方を持ってきたときに、ブレインストーミングは早い思考が優先されてしまう罠はあるよな、と思う。